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車両6080号

現役の都電がみえる公園に保存されている車両です。




保存場所 東京都北区飛鳥山・飛鳥山公園内
状態 ボロボロ。ベニヤ板での窓ふさぎ。床板穴あき。でしたが、1998年に、改装。(下品に)
車両形式 6000形


車両6080号画像

かなり保存状態の悪い車両です。
こんなに、ボロボロになっているのを見ると胸が痛みます。

保存地、北区は、唯一残った都電、荒川線のある区です。
それのみならず、その荒川線の元となっている王子電気軌道の由来の区です。足元にあるこの思い出の貴重な車両をもっと大事にして欲しいものです。

王子電気軌道とは、戦時中の1942年、交通調整法により運営を東京市へ強制移管、買収された民間の会社です。

1997年9月発行東京懐古旅団通信7号より



車両6080号-98.2.画像
1998年2月16日〜3月20日に東京都北区役所により整備、改装されました。

全塗装(台車含む)。
一部が割れて無くなっていた窓ガラスは、全取り替え。
外装のハガレ部補修。
床の穴あき補修です。

ベニヤ板での窓ふさぎ、床板穴あき、といったボロボロの状態から、かなり印象が変わりました。しかし、残念なことに、色がオリジナルとはまったく異なります。車体に書かれた字や数字も、まるで素人が書いたような、なさけない字体です。

施工は(株)総合リフォーム企画という会社で、都電とはなんの関係もない業者でした。改装風景を見に行ったのですが、ペンキ屋さんのおじさんが、公園の遊具のペンキ塗りと平行して作業をしている、といった感じでした。整備、改装は、保存車両のためだけではなく、公園遊具等の再塗装といった、大きな施工の一環だったのです。

他の所に保存されてきた車両には、ボロボロに荒れ、廃棄という道をたどっていく車両が少なくない現状から考えれば、保存という方向を取った今回の整備はすばらしく思うのですが・・・

しかし、私が小学生の頃に、この保存車両の中で遊んだ時の、生き生きとした電車の雰囲気や、リアリティはもうありません。
思い入れの強い車両だっただけに、それが残念です。

1998年5月発行東京懐古旅団通信15号より




この整備のすぐ後、東京都小金井市にある、江戸東京たてもの園にて、画期的な保存がされました。
都電荒川車庫の片隅に置かれていた、車両7514号が整備、保存されたのです。オリジナルに限りなく近く整備され、停留所(正確には、電停)も復元されました。モーターは動きませんが、押せばレールの上をちゃんと動くという状態です(通常の開園時には、動かせません)。すばらしいです。

この飛鳥山に保存されている6000形車両よりも、新しく、歴史の浅い車両が、こんなに手厚く保存され、オリジナルに近く保存されているのを見ると、やはり、6080号の整備、改装には、もう少し愛情と、文化的な視点が欲しかったと、思わざるをえません。

2000年7月10日 追記



製造年 1949年
廃車年     
製造所 日本車両
公開 内部非公開。公園の中に保存されているので、外部は24時間見学可能。
屋根
設置場所 コンクリートの土台・レール上
台車
備考 十何年前までは日曜日などの、決められた時間帯のみ内部も公開。

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